めまいが治らない…その原因と対処法を現代医学&東洋医学の視点から考えてみた

こんにちは。

最近、「ふとした瞬間にクラクラする」「病院に行っても原因がわからない」といった“めまい”に悩まされていませんか?

私たちが日常で感じる「めまい」にはさまざまなタイプがあり、原因も人によってまったく違います。そして実は、現代医学東洋医学とでは、めまいに対する考え方やアプローチが大きく異なるんです。

今回は、「なぜめまいが起こるのか?」「どうして治らないことがあるのか?」という疑問に対して、現代医学と東洋医学の両面からわかりやすく解説していきます。

めまいの原因とは?(現代医学編)

まず、現代医学の観点から。

めまいは、身体の“バランスを保つシステム”に異常が起きたときに感じる症状です。このシステムは主に内耳(耳の奥にあるバランス感覚のセンサー)、視覚、そして脳が協力して成り立っています。

よくある原因トップ3

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

頭を動かしたときに耳石が三半規管に入り込み、クルクルとしためまいが起きます。

メニエール病

耳の中のリンパ液が増えてしまうことで、グルグルする回転性のめまいや耳鳴りが出る病気です。

脳の問題(中枢性めまい)

脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などが原因の場合もあります。これは命に関わることもあるので要注意です。

でも、原因がはっきりしないことも多い

現代医学ではCTやMRIなどの精密検査が行われますが、実は「異常なし」と言われるケースがとても多いのです。

「検査では何もないけど、本人は毎日めまいでつらい…」

そんな“原因不明”のめまいが、意外と多いのが現実。

このようなケースでは、自律神経の乱れやストレス、不安などの「心の状態」が関係していることも少なくありません。けれど、薬を飲んでも効果が薄かったり、改善してもすぐにぶり返してしまったり…。そんなとき、東洋医学の視点がとても役立ちます。

東洋医学から見る「めまい」の正体

東洋医学では、「気・血・水(き・けつ・すい)」という体内のバランスが崩れることでめまいが起こると考えます。体の中を流れるエネルギーや血液、水分がうまく巡っていない状態ですね。

東洋医学的に見ためまいのタイプ

気虚(ききょ)タイプ

体力やエネルギーが不足して、頭に十分な気が届かずフラつく状態。慢性疲労の人に多いです。

血虚(けっきょ)タイプ

血の不足で脳が栄養不足に。女性に多く、貧血気味の人によく見られます。

痰湿(たんしつ)タイプ

余分な水分や老廃物が体内にたまり、頭が重くなってフラフラするタイプ。むくみやすい人に多いです。

肝陽上亢(かんようじょうこう)タイプ

ストレスが強いときに見られやすく、気が頭にのぼってしまうことでめまいが出ます。イライラしやすい人に多いです。

このように、東洋医学では「一人ひとりの体質」に合わせて原因を探ります。

治療がうまくいかない時に考えてほしいこと

「病院で検査したけど異常がない」

「薬を飲んでもあまり効果がない」

「何年もめまいが続いている」

こんなとき、「自分はもう治らないんじゃ…」と不安になりますよね。でも、それは原因の視点が狭まっているだけかもしれません。

東洋医学では、「症状」だけでなく「体質」や「生活習慣」まで広く見ていきます。体の内側のバランスを整えることで、少しづつめまいが軽くなっていく人も多いです。

鍼灸や鍼灸を改良した色彩治療漢方で自律神経が整ったり、疲労が回復したりすることで、「あれ?最近めまいしてないな」と感じられるようになることも珍しくありません。

西洋医学と東洋医学、両方をうまく使おう

めまいという症状は、とても複雑で奥が深いものです。だからこそ、どちらか一方に偏らず、現代医学と東洋医学を組み合わせるのがベストな方法です。

例えば…

MRIなどで脳の異常がないかチェック(現代医学)

自律神経や体質の乱れを整えるために鍼灸・色彩治療や漢方を併用(東洋医学)

このような「統合医療」的な考え方が、なかなか治らないめまいには有効です。

まとめ:めまいは体からのサイン

めまいは、単なる「立ちくらみ」ではなく、体からの大切なサインです。

その背景には、疲労、ストレス、気血の乱れなど、さまざまな要因が隠れています。

「原因不明」と言われてあきらめる前に、一度東洋医学の視点を取り入れてみてください。

そして、必要であれば現代医学のサポートも併用することで、きっと前よりラクになるはずです。

慢性的なめまいに悩むすべての人に、少しでもヒントになれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

著作者紹介

保田宏一、1960年生

1985年東京都立大学工学部工業化学科卒業。同年凸版印刷株式会社中央研究所入社、1988年東京工業大学院総合理工学研究科電子化学専攻山崎研究室に2年間国内留学。1991年ソニー株式会社総合研究所入社。以降光ディスクの研究開発に携わりブルーレイディスクの記録膜を開発した。1999年伯父の加島春来が色彩治療を開発した。色彩治療について研究するための医学知識を得るべく花田学園日本鍼灸理療専門学校にエンジニアをしながら3年間夜学に通い、2002年鍼灸師資格取得。2014年ブルーレイディスク研究開発終了したので、色彩治療の研究をするため青山色彩鍼灸院開院、現在に至る。趣味はエレキギター演奏で自称おしゃれなフュージョンギタリスト。

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